徹底的に自分に正直に、自由に生きる生き方。

今回読んだ本はコチラの本になります。
この本を読んで感じたのは、著者のfhaさんはどこまでも等身大で、1ミリも狂いがない程に、自分というのを客観的に把握し、行動してる人なんだなと思いました。
そして自分を客観視する為に、様々な行動しています。
常に「自分」という感覚を研ぎ澄ましているんだと自分は感じました。

性質は180°違えど、幻冬社の見城さんと同じように、常に等身大で生き続けている、そんな感じが自分はしました。

以前書いた見城さんの書評ブログ
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言い訳できない生き方。パンツ一丁で正面突破し続ける男。

fhaさんのTwitter(@fha)などを見ていると、無職、やる気がない、ニート、一見そんなイメージがを持ちますが
本書を読むと、徹底的なまで自分に正直に生きている、これが自由に生きることなんだなと思いました。

また読み物としても、言葉の表現が豊かで、文章を読みながら、fhaさんの頭の中に自分が憑依していく感覚があって、とても面白かったです。
まぁそれは、自分が共感できる部分が多かったからかもしれませんが。

この本では、自由に生きようとした時のリアルな現実と、放浪しながらフリーで生活していく知恵を学ぶことが出来ます。
また一人になりたい、気持ちを定期的にリセットさせたい、環境を変えてフリーに生きていきたいという方にもオススメです。

それでは気になったポイントを少し紹介致します。


街を家の延長線上と捉え、代わりに家賃は最低限にする。

・本を読んだりパソコンで作業するときはカフェに行けばいい。
食事はスーパーで買ったり外食したりすればいい。
人と会うときはファミレスや居酒屋に行けばいい。
風呂は銭湯やスポーツジムなどで入れるし、洗濯はコインランドリーでできる。
近くにコンビニがあれば冷蔵庫もいらない。
本棚がなくても図書館やブックオフに行けば本が読める。
庭がなくても公園に行けばそこが自分の庭のようなものだ。

・そんな風に生活に必要なものを街に外注していくと、家の中で済ませるよりお金が掛かるのは確かだ。
だけど、家電を買ったりする初期費用が掛からない分と家賃が割安な分と差し引いて考えると、今のところ許容範囲な感じだ。

非常に面白い考え方だと思う。自分自身も最近は極力、モノを持たないようにしている。
家にある家具は現在メルカリで売りまくっている。
家具はかなりこだわりを持って、高いお金出して買った家具ばかりだが、思い切って全部売った。
家の中に物があればあるほど、その環境に依存してしまうし、その環境から抜け出せなくなってしまう。
引っ越しするにも腰が重くなってしまう。
それよりも自分は、モノを極力減らし、環境を常に変えられる状態でいたい。
そういった意味でも、外部に委託できるものは、どんどんとアウトソーシングして、自分の体はどんどん身軽にしていきたい。
新しい環境や空気をどんどんと取り入れて、自分を常に変化させていきたい。


環境を変え、移動するだけで違う発想が生まれる。

・もし自分の家が清潔に整理整頓されていたとしても、僕は自宅で仕事ができない方の人間なのでやっぱり外で仕事をしているだろう。
僕は家にいるとつい漫画を読んだり布団で寝転がったり猫を撫でたりしてしまって全く仕事が進まない。

・漫画家は打ち合わせやアイデア出しなどでファミレスなどに行って仕事をすることが多いのだけど、そういう時はアイデアエナジーが沢山たまっている店に入るのだそうだ。

・店ごとに環境が違うので店によってアイデアエナジーたまり具合が違う。
ずっと同じ場所で仕事をしているとその店のアイデアエナジーを使い尽くしてしまい枯渇する。
なので漫画家はアイデアエナジーがいい感じにたまった店を探して放浪を続ける。
それが漫画家にとって一番重要な仕事なのだ(らしい)。

・人間は周りの環境の影響をとても受けやすい生き物だから、自分がいる環境によって考えることが変わってくる。
1つの場所にずっといると考え方が固まって視野が狭くなるし、別の場所に移動するだけで違う発想が生まれてきたりする。
だからときどき場所を変えながらいろいろな角度から物事を考えてみることが大事だ。

自分も家では勉強が出来ないタイプで、家で作業をしているとすぐに煮詰まったり、ダレたり、ベッドで横になってしまったりと、全然集中が出来ない。
かといってこないだ試しにオフィスを借りてみたが、最初こそ新鮮な感じで良かったが、毎日通っているうちに家のように集中力が切れるようになってしまった。
この常に環境を変えて作業や勉強をしてみるというのは一度実践してみよう。
これは住む場所にも言えることで、出来るなら家を手放して、場所指定せずに毎日色々な所に移動しながら、常に新しい環境を入れて生きていきたい。


漫画喫茶でマジックポイントを回復させる。

・漫画喫茶は僕にとって、心のマジックポイントを回復してくれる魔法のほこらだ、現実の人生のややこしさを忘れて漫画の世界に浸ると心が安らぐ。
大量のえと物語を目から流し込んで脳をじゃぶじゃぶと洗濯をするようなイメージだ。
ひたすら漫画の世界に精神を遊ばせてから外に出ると、少しだけ気力が回復して、もうちょっとこの世界で頑張ってみようかという気分になれる。

・自分にとって漫画をむさぼり読むことによる精神の回復はかかせないものだ。
もはや単なる娯楽というよりも、定期的に一定量を摂取しないと精神の安定を維持できないような必需品になってしまっている。

この著者の場合は漫画喫茶だが、このように定期的に精神を回復させる場所があるっていうのは大事だと思う。
確かに毎日詰めて同じ作業をしていたら、仮に好きなことだったとしても精神を削られていくだろう。
自分だったらなんだろうか?著者と同じように漫画喫茶で漫画を無心に読むというのいいかもしれない。
思いっきり運動して、大きな風呂に入って、うまい飯を食べて、ぐっすり眠るというのもいいかも。


日常が嫌になったら、思い切って旅に出よう。

・日常を過ごしていると少しつづこんな風な、「あーもうだめだやってられん」がたまってくる。
そしてたまった「あーもうだめだやってられん」が限界に達して堰を切ると、いきなり全てを捨てて旅に出たくなるのだ。

・いる場所変えるだけで考えることは変わる。
特に家からの距離が重要で、同じように見える街でも家から1時間の場所と3時間の場所と6時間の場所にいるのでは気分が違ってくる。
物理的に遠くに離れれば離れるほど、普段自分が属している世界を客観視しやすくなるのだ。
日帰りできない距離まできてしまったときの「もう帰れないしとまるしかないな」という諦めのような開放感もいい。

確かに、普段の自分の生活から距離を置くことで、「普段の自分の生活」というものを遠くから客観視できる。
当たり前化し、麻痺してしまっている「毎日」を、旅によって客観視することで、本来の自分を取り戻せそうだ。


旅によって、本来の自分の感覚を取り戻す。

・人間というものはすぐに惰性に流されてい感覚が麻痺して、自分のいる場所や自分のやっていることのおかしさに気づかなくなるものだ。

・旅で一旦日常をリセットして距離を取って振り返ってみると、普段の生活のおかしさや行き詰まりや、もしくはなんでもないようなことが幸せだったことに気づいたりする。

・「旅で自分探しをする」と言うとちょっと笑われたりするけど、僕は全然ありだと思う。
人間というのは周り環境にすごく影響を受けるものだから、身を置く環境を変えてみると、自分の行動のどの部分が周りの影響でやっていたことで、どの部分が環境によらず自分がやりたいことなのかが見えてきたりするからだ。

旅というものは、「普段の生活」というものから、幽体離脱する為の手段なのだろう。
また環境によって麻痺してしまった、自分の感覚を取り戻すにも旅というのは有効だ。


離島に旅行に行っても、あえて普段と同じ生活する。

・小笠原諸島に旅行でくる人というのは大体、海が綺麗なのでダイビングをするか、もしくは父島の隣にある自然が豊かな母島という島に渡って山や海を歩き回るエコツアーに参加したりするのだけど、僕はどちらもしなかった。
そういうのはお金がかかるし面倒くさいし、そもそもそういうことをしに来たわけじゃな。僕はひたすら「何もしない」をしたくて小笠原まで来たのだ。

・大体毎日適当な時間に起きて、持って行ったパソコンでインターネットを見て、外をぶらぶら散歩して、スーパーで食べ物を買って料理を作って食べて、海を見たり本を読んだりして、夜になったら寝る、といった普段と変わらない生活をひたすら送った。

・生活の内容は普段と変わってなかったけれど、家から1000キロも離れて海で隔てられているというのは、普段と違う環境に身を置くことによって自分の普段の暮らしを相対することなので、それで十分だった。

旅先でも普段と同じ生活をすることで、自分の普段の暮らしを相対化するというのは目からウロコだった。
旅先で観光するよりも、相対化することでさらに客観視ができそうだ。


以上が一部ですが気になったポイントになります。
常に自分をリセットし、客観的に見続けるというのは、自由に生きる上でとても重要なことだと自分は考えます。
自分の感覚を研ぎ澄ます上で、この本の知恵や情報は非常に役立ちます。

フリーになって自由に生きたいという方にぜひ読んで貰いたい本です。
また普段の生活に閉塞感を感じてる、毎日同じ繰り返しで心が疲れている。
そんな人にもオススメの本になります。


これは毎回書いてます。

これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。

そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。

本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。

本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。


今回読んだ本