これからはお金持ちではなく、信用持ちの時代だ!

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 西野亮廣 著

西野さんといえば、自由な発想で様々なアイデアを、ドンドンと実現していってるイメージがありますが
そこにはしっかりとした考えがあり、その考えにはこれからの時代の生き抜くヒントあります。

本書でそういった現代の生き方、ビジネスやお金について書かれています。

それでは早速、自分が気になったポイントをいくつか紹介してきます。

常に新しい時代を作り、優秀な能力を持っているのは若者

最近の若い奴という言葉は、エジプトの古墳遺跡にも象形文字できざまれていたぐらいに手垢のついた言葉、おそらく人類誕生時から今までずーっと言われ続けていることだろう。
もしその言い分が正しければ、理論上、人類なんてとっくに絶滅している。
動物であろうと、植物であろうと、いつの世でも種として優秀なのは年下で、これは抗いようのない自然界のルールだ。

日本だと江戸時代の文献にも「最近の若者は。。。」と書かれていたそうです。笑
これは自分もおじさんとして全く同感です。齢を取ればとるほど、確かに経験値や歴史的観点は身につくが、それが逆に足かせとなり、新しい事に対しての柔軟性や対応力や吸収率は非常に低くなります。
それに比べ若者は、おじさんような変な経験値がないので、新しいことに対する対応力が非常に高い。
確かに、同じ轍を踏まないという、ショートカットとしての歴史的観点や経験はとても重要だが
時に新しいことをやったり、切り開いていくには、この経験値が逆に邪魔になってしまう。
そういった意味で、いつの世も優秀だったのは若者。というのは非常に納得ができます。

だからこの本を読んでからは、若者から学ぶ、吸収するというのを常に意識するようになりました。

なんてたって時代の作りてですからね。

職業や肩書なんていらない

多くの大人は職業は永遠に続くという前提で話を進めてくる。だからすぐにお前は何屋さんなんだ?と肩書をつけたがる

やりたいことを掛け持つことや、やりたいことに迷うことは、これからの時代を生き抜く術だ。

やりたいことが見つからないことは、間違いでも何でもない。肩書が猛スピードでなくなっていく時代にきちんと対応できてる証拠だ。あっちがだめならこっちだ。と肩書きを移動できる準備ができているわけだ

自分も今は色々なことをやってます。飲食店の手伝い、薬膳コンシェルジュ、暗号通貨、Tシャツ販売、デザインなどなど、

おかげで周りからは、お前何屋さんなの?何やってる人なの?とか言われます。
ぶっちゃけこれでお金を稼げてるか?と言われたら、そんなに稼げてはいませんが。。。笑い
でもかなり自由に気楽にやらせてもらってます。

また一見するとバラバラの仕事でも、たくさん職業を持っていると、それがどこかでくっついたり、さらには相乗効果で活きてくることもあります。

あとは仕事が簡単に始められるというのも、複数仕事を持つ要因になってるのかと思います。

例えば自分がやっているTシャツの販売。これなんてネット上で1時間程度でお店を立ち上げて販売開始出来ちゃいましたからね。笑

Tシャツ以外でもネットの普及から、ほぼゼロ円ですぐに色々なことが始められる時代ですから、やりたいと思ったことはどんどん実現してしまうのが自分もいいと思います。

お金とは信用を数値化したものだ

信用証明書(お金)の形は、貝殻から始まり、貨幣になり、紙になり、クレジットカードという数値になり、時代に合わせて変化してきた。このように素材の価値はコロコロ変われど、信用証明証を介して交換されているものは今も昔も変わらない。信用だ。

信用と言われると、じゃあ金持ちは全員信用があって良いやつのなのか!?と考えてしまうが、ちと違う。
ここで言われる信用とは、世の中に価値を生み出すことができる。という信用だ。

また価値というのも、必ずしも世の中に必要なもので、良い物であるとは限らない。
人々が欲しい、もしくはお金を出して交換したい。と言えばそれが価値になってしまう。

なので詐欺師でも、詐欺が上手であれば、人々を信用させ、無価値なものに需要を生み、価値をつけて、お金持ちになれてしまう。

とにもかくにも、良くも悪くも、大事なのは信用なのである。

共犯者、セカンドクリエイターを作る。

えんとつ街プペルにおける僕の目的は、お金持ちになることではなくて、絵本えんとつ町のプペルを一人でも多くの人に届けることだ、著作権をフリーにすることで、演劇に使われる。著作権をフリーにすることで、クリアファイルに使われる。広告というのはCMやポスターやフライヤーだけでなない。

本来、広告はこちらがお金を出して作ってもらうものなのに、今回のケースだと、作りてが勝手に制作費をだして、勝手に宣伝してくれるというのだから、こんなにありがたい話はない

無料で提供しても、1億人に使ってもらえたら、あとでいくらでもマネタイズできる。

西野さんは著作権をフリーにする以外でも、クラウドファンディングによっても共犯者を作り、そしてイベントもお客さんと一緒に作ったりと、セカンドクリエイターをどんどん作り出している。

お客さんは、作り手でもあり、広告塔でもあり、スポンサーでもありと、すべてを巻き込んでいくこのやり方は本当に凄いと思う。


これから個の時代になっていき、プライベートやビジネスでも、自己実現がしやすい時代になっていくと思います。

そんな個の時代を生き抜く術として、自分の好きを形にしてくためのヒントが本書で得られると思います。