今回読んだ本はコチラの本になります。
「君に友達はいらない」 著者 瀧本哲史
これまで日本人は、良いものを安く大量に作る、というのがお家芸でしたが
テクノロジーの発展によって、人件費の安い東南アジアやインドなどでも、同じクオリティーもが作れるようになってきました。
そうなると国内ブランドの生産は、どんどんと人件費の安い海外でやるようになります。
日本人の勤勉さも、職人的な器用さも、テクノロジーの力によって
どんどんとその強みが、誰もが持てるようになり
今まで強みだったのものが、強みでなくなっていきます。
能力をテクノロジーで補える仕事は、どんどん人件費の安い海外に移行されてしまいます。
さらにはコンピューターやロボットによっても仕事は奪われていきます。
分かりやすい所だと、スーパーのレジなどドンドン無人になってきています。
そこで個人がいかに競争力を持ち、企業に頼らずに強く生きていくのか?
また変化の激しい時代に、いかに変化に対応し、強く生きていくのか?
個人の価値を高め、個人の競争力をどう持っていけばいいのか
本書にはそんなヒントが書かれています。
それでは気になったポイントを少し紹介していきます。
テクノロジーの発展によって、コモディティ化していく日本の製品
中国や台湾、韓国、そしてインドなどの新興国の生産管理技術が格段に向上して、ハイテク家電もパソコンもコモディティーとなったからだ。
コモディティとはいうのは、もともと日用品を意味する言葉だが、経済学ではどのメーカーの製品を買っても大した差がない、成熟した商品のことを指す。
家電製品以外にもサービスなんかもどんどんと一般化してますよね、たとえばテレビ放送というのも、これまではテレビ局でしか出来なかったものが、今ではYouTubeやその他動画サービスを使えば、インターネットを経由して個人でも気軽に動画放送が出来るようになりました。このようにこれまで特定の会社や人しか出来なかったモノやコトが、テクノロジーの発展によって誰もが出来るようになりました。つまりこれからは、あらゆることがコモディティー化していく世界になるということです。
一つの企業にいれば安泰というのはもはや無い
かつて日経ビジネスが企業の寿命30年という特集を組み話題になったが、いまでは一斉を風靡したビジネスモデルが、3年、いや1年ともたないことをも珍しくない。
一人の人間が生きるためにあたらく40年ほどの現役生活おいて、ずっと同じ会社で同じ職種を続けることは、ほとんど不可能になってしまっている。
コモディティ化によって、大企業が安定という時代は終わりました。一つの企業や一つのコトに執着するというのは、ある種リスクがある時代になったということです。
そして人間もコモディティ化していく
技術の革新はそれまで100人の労働者が必要だった仕事を、一人のオペレータとコンピュターに置き換え、99人の失業者を生み出すことになった。
働いても働いても、暮らしが楽にならない。企業の業績はよいのに、働く人との生活は変わらない。
昨今大きな社会問題となっているブラック企業が増え続ける本質的な原因も、人間のコモディティ化にある。
商品同様コモディティとなった人材はたとえ正社員であっても安くか叩かれる。
テクノロジーの発展で人もコモディティ化していきます。例えば英会話を教える能力があったとしても、今はアプリや自動翻訳技術で必要がなくなったり、または人件費の安い海外の国の人を雇い、海外からの動画通信で語学勉強するなど、一つの能力を持っていたとしても、テクノロジーの発展によってその能力の価値が一気に下がってしまうことは沢山あります。
コモディティー化から逃れる方法
コモディティ化を乗り越える方法は、武器としてのチームを自ら作り出すことしか無い。
新しい価値観も、新しいパラダイムも、一人だけの力では世の中のに広めていくことは難しい
既存の組織や枠組みに替わって、個人が緩やかなネットワークでつながり、その連携のなかで学習や仕事をし、プロジェクトベースで離合集散するという世界観が、現実のものになりつつある。
自分とビジョンを共有し、その現実に向けて行動する仲間を見つけ出して、初めてスタートラインにたつことができる。
やりたい仕事、属したい組織がなければ自らつくるしかない。
コモディティ化から逃れるには、やはり自ら新しい価値を創造すること、そして世の中の早い変化に対応が出来る、プロジェクト単位のチームをその時その時の変化に合わせて作り出す。これが大事になってくると思います。
今で言うとオンラインサロンというのがその形なのかもしれません、多種多様な価値観を持った人たちが、同じ志をもってそのグループに参加する。そしてそのサロンの中で、プロジェクト単位でビジネスを作り出し実践していく。
仲間の創り方
仲間を作るために、仲間を探すのではない。まず最初に目的があり、そのために仲間を集めるというのが正しい順番のはずだ。
良き友がほしければ、探すのではなく創ればいい。
本当の自分や本当の仲間をいくら懸命に探し求めたところで、思春期の堂々巡りの自問自答の追ようなもので、100%満足できる存在が見つかることは永遠にない。
今目の前にある仕事や、やらなければならない宿題をやることを通じて、その試練を仲間とともに乗り越えることが、結果的に自分自身や仲間を見出すことにつながるのだ。
これも先程と同じ、オンラインサロンで考えると分かりやすいと思います。まず自分の目の前にある仕事に全力でぶつかりつつ、そこで見つけた自分の考えを発信、行動していき、その中で形なって来たものをオンラインサロンにし、仲間を集め自分のチームを作り出す。
勇者だって最初は何も出来ない
ヒーローズ・ジャーニーの主人公は、たいてい最初はなにもできない。彼にあるのは冒険に乗り出す意思と、波乱万丈の運命だけだ。だが旅を続ける中で、同行する仲間とともに困難に立ち向かううちに、それぞれの意思が決まり、試練や困難を乗り越えることで新たなスキルを得て、勇者としてのポジションを確立していくのである。
現代のビジネスにおけるチームアプローチも同じである。リーダがビジョンを示し、それに賛同して集まった仲間とともに事業を継続してく中で、自然と自分のポジションが決まっていく。自分は探すものではなく、周囲との関係で決まっていくのである。
自分はこんなところで働き続けていいいのか、本当に自分が夢中になれる仕事をはどこにあるのか、などと自分探しをしている暇があるならば、たとえ夢物語のような目標と周囲にバカにされようとも、おおきなビジョンを掲げてそれに向かって進みはじめるほうが、ずっと現実の自分を成長させるのである。
最初から全てを計画立てて、全てが計画通りに行くことなんてほとんどないですよね。そして計画を立てて考えるより、まずは行動をしてしまうこと、行動しながら考える、走りながら考える、その中でチームだったり方向性だったり、自分のポジションが出来てくるんだと自分も思います。
これからのチームとリーダーのあり方
私はこれからの日本において快適に働き、生活していくには、ゲマインシャフト的な社会集団(地縁や血縁など、人間が生活していくなかで自然発生的に生まれていくる社会集団)にこだわるのではなく、
ゲゼルシャフト的な集団(ある目的を持った人々が、その目的を達成するために集まった社会集団)をいくつも作り、複数のそれに所属していくことが必要であると考えている。これからの時代に求められるのは、一人のカリスマではなく、群雄だ。絶対的権力を持つたった一人のリーダーが、組織のすべてを掌握し、トップダウンで司令を与えるのではなく、分散したいくつものチームがそれぞれの場で、最適な戦略をとって生き延びていくことだ。
多様な人が多様なチームに属することが社会のダイナミズムを生む。
他人の創った、作り物の物語を消費するのではなく、自分自身の人生という物語の脚本を書き、演じろ。
自分自身の価値観を狭めたり固定しない為にも、色々な集団に縦断的に参加するというのは、これからの変化の激しい時代にはすごく大切なことだと自分も思います。
以上が自分の気になったポイントになります。
今の時代は仕事、会社、スキル、チームなど、どんなことでもそうですが、
一つのコトに固執したり依存するとリスクが非常に高い時代になってきています。
もちろん志や目的や方向性を一つに定めるのは重要ですが
それよりも重要なのは、それらを達成するための選択肢や視点を、色々な角度から複数持っておくということです。
今回ブログで書いたことはほんの一部なので、
気になったという方はぜひ本を購入して読んで見てください。
また今回読んだ本は「しるし書店」にて、私が店主をやっている、日本一汚い本屋で販売しております。笑
今回も下の画像の通り、折り目や螺旋など書きまくってるので、もし興味のある方は一冊しかないのでお早めにどうぞ
購入特典として、あなたがこの本を読んで一番心に響いた部分、ぜひ心に止めておきたい言う部分を教えてもらえれば
それを自分がデザインに変換してブックアーマー化します。
そしてそれを自分の販売サイトで、あなたのクレジット(名前)を紹介して販売します。
※クレジット希望がなければ、クレジット無しで販売します。
興味のある方はぜひ。^^
今回実際に読んだ本は「しるし書店」で販売中!

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