AIによりホワイトカラーは淘汰され、ブルーカラーはコンピューターの下請けに!?

今回読んだは本はこちらの本

これからの世界をつくる仲間たちへ
著者 落合陽一

AIで自分たちの仕事が無くなる!?という言葉を最近よく聞くようになりしまたが、
実際にそういった未来が本当にやってくるのでしょうか?

仮にもし、そういう時代が来たら、自分たちはどうしたらいいのでしょうか?

本書ではそんな近い将来くるであろう新時代に向けて、
何を考え、どう行動していくべきなのか?

そんなヒントが得られる内容となっております。

それでは早速、今回気になったポイント抜粋して紹介します。


ホワイトカラーは淘汰され、ブルーカラーの収入が上がる!?

少なくとも、 処理能力のスピードや正確さで勝負する分野では、人間はコンピュータに太刀打ちできない。ざっくり言うと、いまの世界で「 ホワイトカラー」が担っ ているような仕事は、ほとんどコンピュータに持って行かれるのです。

通常のタクシー会社は、顧客からのリクエストを受けた配車係がオペレーションをします。しかし、Uberはそれをコンピュータ がやるので、人件費がかかりませ ん。
したがって、 乗車 料金も安くすることができます。当然、 ドライバーの取り分もふつうより多くできる でしょう。
実際、Uberのドライバーの平均時給は日本のタクシー運転手の3倍程度になっています。
コンピュータ の 指示どおりに客を乗せて走り、目的地で降ろすだけで、それなりの収入を得ることができる。
やはり、 ホワイトカラー がやっているマネジメント業務はコンピュータに取って代わられ、その分、運転手のようなブルーカラーの収入は増える わけです。

 

すでに現実社会では、Uberのようにマネージャーなどの中間管理者が淘汰され、コンピューターに置き換わっています。
ITの技術の発展により、中間マージンがなくなり収入が上がる職業は、これからどんどんと増えて行くと思います。
例えば漁師や農家などは、これまでは卸業者に商品を売り、そして卸業者さらに小売店に売り、そして小売店が一般消費者に売るという流れだったのが、最近ではインターネットを通じて、生産者から直接、一般消費者に商品を売ることで、卸業者に売るよりも高い値段で商品が売れ、買う側もスーパーで買うよりも安い値段で商品が買えるという、Uberと全く同じことが起きています。

ブルーカラーはコンピューターの下請けに

作業の段取りを組んで指示を出す現場監督的な中間管理職がコンピュータに置き換わって不要になり、その分の人件費をブルーカラーに回せるようになるからです。
組織のトップで意思決定を行うのは人間のままでしょうが、その下にいるのは現場の労働者だけでいい。
いままでその中間で働いていた人たちの仕事は、ほとんどコンピュータで置き換えられます。
現場の人たちはみんなヘッドマウントディスプレイのようなものを装着して、そこに表示されるコンピュータが最適化した工程通りに工事を進めれば、きわめて効率よく正確な作業が可能になるでしょう

どんなに経験値を積んで、どんなに蓄積したデータを頭の中に持っていても、やはりコンピューターと比べたら敵いません。そして、コンピューターは様々なビックデータを駆使して、最適かつ効率のいいデータを提供することでしょう。

コンピューターに負けない為に、人間が持つべきもの

コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。
コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。 コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。
目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。
いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。
だから、それさえしっかり持ち実装する手法があれば、いまはコンピュータを「使う」側にいられるのです

コンピューターは与えられた課題や問題に対して、答えを導き出すことはできますが、逆に課題や問題を見つけ出すというこはできません。
なので現段階でコンピューターに負けない能力というのは、課題発見能力だということです。
この能力を磨いていけば、使わられる側から使う側になれるかもしれません。

ホワイトカラーに代わる 「クリエイティブ・クラス」

たとえば米国の社会学者リチャード・フロリダは、それとは別に「クリエイティブ・クラス」という新しい階層が存在すると考えました。
簡単に言えば、これは「創造的専門性を持った知的労働者」のことです。
現在の資本主義社会では、このクリエイティブ・クラスがホワイトカラーの上位に位置している。
彼らには「知的な独占的リソース」があるので、株式や石油などの物理的な資本を持っていなくても、資本主義社会で大きな成功を収めることができるのです

誰もが共有できるマニュアルのような「形式知」は、勝つためのリソースにはならない。誰も盗むことのできない知識、すなわち「暗黙知」を持つ者が、それを自らの資本として戦うことができるのです。

形式知はネットでいくらでも拾うことができます。また物理的な資本、例えばお金などは、ITの発展によりすでに価値を失いつつあり、そういったものは、もはやリソースになりません。

それよりも独自性のあるアイデアや知識がこれからの時代、強い資本になっていきます。

魔法に使われる側でなく、魔法を使う側になれ

逆に言えば、何かに対する強いモチベーションのない人間は、コンピュータに「使われる」側にしか立てません。
スマホという小さな道具の中で、アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、それは誰かが作った「魔法」の世界を見ているにすぎないのです。
そのような、コンピュータに「使われることによる幸せ」という概念も存在しうると思いますが、僕のいまの立場では、コンピュータを使役する側の人間、コンピュータにモチベーションを与える側の人間を積極的に育てていきたいと考えています

すでにある課題や問題は、コンピューターの計算の能力で答えを見つけ出すことができます。
そして、いま便利だと思うのもは誰が作った魔法で、その便利を使ってるようで、実はその魔法に自分たちが使われているのです。

それよりも社会に対して、自ら課題や問題を発見し、それをコンピュータの力を借りて解決していく。
そっちのほうが楽しいのではと自分は思います。

もちろん社会の流れに身を委ね、使われるという選択もありますが、
でもやっぱりコントロールされるより、自分でコントロールできた方が、人生楽しいのではないでしょうか?

自分自身は魔法を使う側になりたいと思います。


以上が自分が気になったポイントになります。

使われるより、使う人間になれ。
という言葉はよく言われますが、コンピュータに関しても同じなんですね。

使わられる側はリスクや責任がないので楽ですが、その代わりに自由を奪われます。
まぁそれはどっちが良いかは人それぞれなので、個人の判断にはなりますが、
そういった側面があるというのは理解しておいた方がいいと思います。

生産性や効率に関しては、これからどんどんコンピューターが使われて行くようになるので

自分は好奇心と疑問を持って生きて生きたいと思います。

これからの仕事や生き方に不安を抱えてるひと、AIとか大丈夫なんか?仕事なくなんじゃないの?
と漠然と不安を持ってる方には、この本書を読むことをオススメします。^^

これは毎回書いてます。

これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。

そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。

本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。

本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。

目次

プロローグ
「魔法をかける人」になるか、「 魔法をかけられる人」になるか

第1章 人はやがてロボットとして生きる?

第2章 いまを戦うために知るべき「 時代 性」

第3章 天才ではない、変態だ