商売、就職、恋愛、すべてに必要なスキル。「マーケット感覚を身につけよう」

今回読んだ本はこちらの本になります。

著者 ちきりん
マーケット感覚を身につけよう–
「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法


物を買う時、あなたは何を基準に、その商品を選んでるのでしょうか?

仮にそれが食べ物であれば、美味しいから?安いから?簡単に食べられるから?体に良いから?今、寒いから?テレビで紹介されてたから?普段手に入れられないから?大好きなアイドルが紹介してたから?

というように人が何かを選択をする時は様々な理由があります。

これを売り手が一つの視点のみで、売り方を考えていたら、その商品を売ることは難しくなるでしょう。
なぜなら売り手と買い手の意思がマッチングして、そこで初めて商品が売れるからです。

これは商売に限らず、就職や恋愛でも同じことが言えるでしょう。

そこで大事になってくるのが、本書で書かれている『マーケット感覚』になります。
市場が何を求め、本質的に何を必要としているのか?
このマーケット感覚を身につけることにより、
就職であれば、これから必要な仕事やスキルが見えてきたり、
商売であれば、どこで何をどのように売ればいいのか?というが見えてきたり、
恋愛であれば、相手が本質的に求めているものが見えてくるようになります。

このマーケット感覚は売る場合だけでなく、買う場合にも非常に役に立ちます。
自分はこの商品に対して、本質的に何を求めているのか?そのニーズをこの商品は満たしてくれるのか?この金額で見合っているのか?
というように自分の中での判断基準となり、的確な選択ができるようになります。

では早速、本書を読んで気になったポイント少しだけ紹介します。


そもそもマーケット(市場)とは何か?

マーケット=市場 とは、不特定多数の買い手( 需要者)と不特定多数の売り手( 供給者)が、
お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所。

これからの時代の必須能力『マーケット感覚』

今、この「価値を認識する力」の二極化が進んでいます。
すばらしい学歴や職歴に加え、難関資格から専門知識まで持ちながら、不安から逃れられない人がいる一方、
ずっと少ないものしかもっていないのに、「なんとかなる」「なんとでもなる」という自信とともに、世の中をわたっていける人もいます。
この両者の違いがまさに「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」の差です。 本書ではこの能力を、「マーケット感覚」と命名してしています 。

物事を一つだけの視点で見てしまっては、本質的な価値を見つけることは難しいです。
そこにすでにある価値に気付くこと、「マーケット感覚」が重要にないります。

フェラーリを買う人が求める価値

このことは、自動車という商品で考えれば、よりよくわかるはずです。軽自動車を買う人と、フェラーリやジャガーを買う人は、求めている価値がまったく異なります。高級車を買う人たちが求めているのは、「歩くには遠すぎる距離を、楽に移動できる価値」や、「持って運ぶには重すぎる荷物を、簡単に運搬できる価値」ではありません

時代によっても、消費者が自動車に期待する価値は大きく変化しました。高度成長期、自動車を買う人が手に入れようとしたのは、「豊かに見えるという価値」であり、「女の子をデートに誘いやすくなるという価値」だったのです。だから「できるだけ大きな車」「できるだけ高級な車」を、みんな欲しがりました。

実際にイメージしてる価値と、本質的に求めている価値は違ったりします。

市場の変化で、難関資格がいい仕事でなくなる可能性も

つまりここでも、ゲームのルールが変化しつつあるのです。これまでの日本では、国家資格が必要な職業はほぼ自動的に「いい職業」だと思われてきました。特に合格率の低い難関資格を要する職業ほど、「高給で安定している」と考えられていたのです。 でもこれからは、お上が国家資格で保証してくれる職業ではなく、市場で強く求められる職業こそが、いい職業です。

少子化の影響で、働く先がすくない博士号の資格。
有資格者の増えすぎにより仕事がない弁護士。
高齢者の増加により、過剰負担になっている医師。

など難関な国家資格で、いい職業につけるとは限りません。
薬剤師なども今は安定したいい職業かもしれませんが、資格を取得しているあいだに、そういった状況も市場の変化で変わってしまうかもしれません。
いい職業を見つけるためにも、やはり市場を見極める力が必要になります。

まずやってみる、行動してみる。素早い市場の見極め方

市場型の「やってみて決める」方式では、どんどんやってみるためのフットワークの軽さと、ダメだと思えば早めに見切る意思決定の早さのほうが重要です。このように市場化した社会では、「作り込み能力」より、「素早い行動力と迅速な意思決定」のほうが重要であるため、前者には圧倒的な強みがあるのに後者の能力に劣る日本企業が、苦戦を強いられているのでしょう

「とりあえずやってみる」人が得られるチャンスは、慎重に作り込む人が得られるチャンスより、はるかに大きくなります。誰も読んでくれないかもしれないけど、とりあえずネット上に文章を書いてみる人、誰も使ってくれないかもしれないけど、とりあえずアプリを作ってみる人、誰も買ってくれないかもしれないけど、とりあえずイラストスタンプを作ってみる人、成功するかどうかわからないけど、とりあえず起業をしてみる人のほうが、「やってみて決める」世界では、チャンスをつかみやすいのです

変化が激しい今の時代は、作り込んでる間に市場が変わってしまう可能性が十分あります。
それよりも、まずは始めてしまって市場の反応を見ながら意思決定をし
どんどんと修正を加えていくというが、効率のいいやり方なのかもしれません。

専門性だけでは、これからは生きていけない。

「専門性さえ身につければ、変化する必要はない」のではなく、「専門性を身につけ、かつ、変化する必要がある」のが、これからの世界です。なんの分野であれ、一生使える魔法の杖を手に入れて、それにすがってずっと生きていこうという発想自体がもはや時代遅れです。23歳のときに一生沈まない船を見つけて乗り込もうとするのではなく、いつその船が沈んでも、他の船に乗り移れる力を身につけるという発想でこそ、「長い人生早い変化」の時代を生きていけるのです。

 

常に時代の変化に気づき、柔軟に動き回れることが、今も昔も時代を生き抜く力になります。


以上が自分の気になったポイントです。

マーケット感覚を身につけるには、常に疑問を持つことだと自分は思います。

買い物をする時であれば、自分はなぜこれを必要としているか?これを買うことで自分は最終的に何を求めているのか?とか

これを買う人はなぜ、この店からこの商品を買っているのだろうか?とか

この人が本当に求めていることは何なんだろうか?とか

常に考え予測を立てて、それに向けて行動しいく、間違って入れば修正をしていく
これを今この瞬間に繰り返していく、これが自分は重要だと思います。

これから商売を始める方、自分のキャリアをどうすればいいか悩んでる方、そんな方にオススメの本になっております。

これは毎回書いてます。

これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。

そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。

本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。

本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。

目次

序 もうひとつの能力

1 市場と価値とマーケット感覚

2 市場化する社会

3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方

4 すべては「価値」から始まる

5 マーケット感覚を鍛える5つの方法

その1 プライシング能力を身につける

その2 インセンティブシステムを理解する

その3 市場に評価される方法を学ぶ

その4 失敗と成功の関係を理解する

その5 市場性の高い環境に身を置く

終 変わらなければ替えられる

さいごに

参考文献