脳のクセを理解して、三日坊主から脱出しよう。

今回読んだ本はコチラになります。

『脳に悪い7つ習慣』

著者プロフィール

林 成之(はやし なりゆき)
日本の脳神経外科医で日本大学名誉教授。
北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、
「勝負脳」の奥義について講義を行い、結果に大きく貢献。


自分を変えたいと思い、勉強やダイエットな自己改革を始めたは良いが

最後までやりきることができない、習慣化することができない。
いつも途中で嫌になってしまう、あきらめてしまう。

アナタにはそんな悩みはないでしょうか?

実は様々な行動の拒絶反応は、アナタにある『脳の悪い習慣』から生み出されているのです。

この『脳の悪い習慣』を理解出来れば、勉強やダイエットなどの自己改革の達成率があがるはずです。

本書ではそんな人間の行動を生み出す脳のクセ、
また逆に脳に取って悪い影響を与えてしまう、行動や考え方についても書かれています。

自分が立てた行動目標を習慣化出来ない。
なかなか自己実現が達成できない。

そんな悩みを持っているアナタに読んでもらいたい一冊になっています。

それでは早速、気になったポイントを一部だけ紹介していきます。


好奇心旺盛な人は、脳のパフォーマンスが高い。

・どんなことにも興味がもてる力は、脳の考えるシステムを動かすので、脳を活かすためのベースとなるものです。
「頭がいい人とは、何に対しても興味をもち、積極的に取り組める人のことである」といっても過言ではありません 。

・脳のパフォーマンスを引き上げるには、まず脳神経細胞の本能を磨くことがファーストステップです。
興味・関心の幅を広げ、何事にも明るく前向きな気持ちで取り組むことを心がけましょう

大人より子供の方が吸収力が高く、新しいものをすぐに習得できるのは、
やはり子供の方が大人より好奇心旺盛だからです。

大人はこれまでの経験値から、教えられたことをすぐに実行せずに、
疑ったり素直に行動することができません。

それにくらべ子供は、教えられたことを素直に実行し、常に探究心を持って行動していきます。

つまり子供のように純粋に好奇心旺盛な思考でいられれば、
子供のように学習スピードが早くなれるということなのです。


嫌いと思った瞬間に脳の機能が停止する。

・「おもしろくない」「好きじゃない」などマイナスの感情はもつな

・一度、A 10 神経群で「嫌い」というレッテルがはられてしまうと、
脳はその情報に関して積極的に働かなくなります。

・脳の理解力や思考力、記憶力を高めるには、
まず「おもしろい」「好きだ」というレッテルをはらなければなりません。
「好きになる力」を養うことは、そのまま「頭をよくすること」であるともいえるのです。

・マイナスの要素を抱えながらも、どうすれば少しでも好きになれるのかを考えながら、前向きにとらえるべきです。

人はどんなことでも得意にならなければ、面白いや好きの感情は生まれません。
よく好きなことを見つけようと言いますが、自分はこの言葉にいつも疑問感じます。

なぜならば最初から好きな物なんて存在しないからです。

もし最初から好きな物があるとしたら、以前にも似た経験があったり、
今の持っているスキルがそのまま応用できたりなど、
特殊な条件下のみだと自分は考えます。

なので基本的には最初は、嫌いもしくは面白くない所からスタートするのです。
そこから徐々にそれを繰り返してるうちに慣れたり、スキルを習得する過程で、好きになったり面白くなったりするのです。

であれば最初の段階でこの脳の仕組みを利用して、好きとか面白いと思える工夫ができれば
今取り組んでいる物事に対して、成長スピードや成功確率が上がるはずです。


悪い言葉や暗い表情が脳のパフォーマンスを下げる

・「嫌だ」「疲れた」と口にするのはNG

・何気なく口にする、そのちょっとした言葉が
みなさんの脳のパフォーマンスをとしているわけで、
しかもグチから何か新しい発想が生まれることはまずありません

・否定的な感情が脳のパフォーマンスを落としてしまうことは、これまでに詳しく説明してきましたが、
努力してでも笑顔をつくると、否定的な感情が生まれにくいので、
結果的に脳の力を発揮することにつながるのです。

意外と脳というものは単純で、自分の発する言葉に左右されます。

嘘でも楽しい!と言い続ければ、だんだんと楽しくなってくるし、
ご飯も無言で食べ続けるよりも、旨い旨いと言いながら食べた方が
本当にご飯が美味しく感じてきます。

これはぜひ試してみてください。
言葉の魔力とはよく言ったもので、これだけで脳は騙されるのです。

また表情に関しても同じです。気分が自分の表情をつくりだしているのであれば、逆もあるということです。

つまり表情が気分を作り出すのです。明るい顔をしていれば、気分も明るくなります。

これもぜひ試して体感してみてください。^^

もちろん言葉や表情を作るだけではダメですが、
こういった小さな行動の積み重ねが大事だということです。


脳のパフォーマンスが上がる「報酬」とは

・ごほうびや報酬というと「自分に何かしらの利益をもたらすこと」というふうにとらえがちですが、
脳にとってのごほうびは、利己的な損得の判断よりもっと広く、奥深いものです。
簡単に説明すると、「うれしいと感じること」ということになるかもしれません。
これは、自分の役に立つことだけでなく、目的や目標を成し遂げたり、
人の役に立ったりすることが脳への報酬となることを意味しています。

・脳神経細胞がもつ3つの本能を思い出してください。
脳には、生まれながらにして「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という本能があります。
このうち、「仲間になりたい」という本能は、脳に「人が喜ぶことが自分にとってもうれしい」と感じさせます。
つまり脳は、人のためになるとき、貢献心が満たされるときに、
それを「自分にとっての報酬である」ととらえて、機能するようにできているのです。

簡単に言うと「承認欲求」だと自分は考えます。

自分が行った行動に対して、いいねやコメントで他者が承認してくれると、
嬉しくなったり、すごく感情が高揚しますよね。

今でいうとオンラインサロンがこの報酬の仕組みを活用しています。

オンラインサロンでは自分がお金を払って、そのグループで活動するのですが
基本的に活動に対して金銭的報酬はないのですが、
その活動によって、周りが反応したり評価してくれることが、
自分の中で報酬となり、また活動を頑張ると言った仕組みです。

仮にこの報酬機能を個人で活用しようと思ったら、

自分が今行っている活動を、ブログやSNSなど使って外に積極的に発信をすることです。

そしてその活動をみて周りが反応してくれれば、それが脳の報酬となり
その活動をさらに高パフォーマンスで頑張ることが可能になります。

自分のこのブックアーマーの活動がまさにそうです。
ブログなどで外部に発信することで、まだ反応は薄いですが自分の報酬となり
さらに頑張ろうとなることができます。


もうそろそろ終わりだ!なんて思うな。

・自己報酬神経群は、ごほうびへの期待をモチベーションとする機能があることは説明しました。
これは逆にいうと、「できた、終わった」と思った瞬間、脳がモチベーションを失うことを意味しています。
つまり、まだ終わっていないのに、「できた」と思ってしまうと、
自己報酬神経群が「もうこのことは考えなくてもよい」と判断するのです

・仕事や勉強をしていて、まだ完全には終わっていないのに、
「だいたいできた」と考えることはありませんか?
これは、脳に「とまれ!」と言っているようなものなのです。

これはついついやってしまいますね、あと少しで終わると安心してしまい、
集中力やパフォーマンスが一気に落ちてしまう。

これは作業と作業の繋ぎでも起こってしまいますね。

例えば英語の勉強をやっていて、次に数学の勉強をやる時に、
英語でせっかくいい集中してたのに
英語の勉強が終わった瞬間に気分が解放されて、集中がリセットされてしまう。

これも終わる前に次の科目が本番だ!と思い込ませるのが大事になります。


最後の終盤こそ本気を出す。

・ゴールまでの最後の 10 メートルを、自分の“〝 マイゾーン”〟 であると思ってください。
仲間になりたいという脳の本能を活かし、水と一体化するのです。
そして、マイゾーンに入ったらこっちのもの、
そこからぶっちぎりで引き離すから絶対に負けない、と考えましょう」とアドバイスしました。
こうした考え方を導入することで、同じ地点にいても、
「これでゴールだ」と思うのではなく「ここからが勝負だ」という意識をもつことができるというわけです。
つまり、勝ち方に勝負をかけるのです。

終盤でみんなが安心してパフォーマンスが下がってしまうなら、
逆にさらに集中力を出して本気を出せれば、周りとはかなりの差がつけられるようになります。
またここが勝負の分かれ道となるのです。


『がんばる』ことよりも、目的を『達成』することを意識しろ。

・「がんばること」自体が目標になってしまうと、目的を達成しなくても「がんばったから」と納得してしまい、
いつまでたっても目的を達成できないという悪循環に陥ることになりかねません。
よく「がんばります」「今日はがんばった」などと口にしている人は、要注意です。
達成すべき目標や、今日は何を達成したのかを具体的に言えるようにしておく必要があるのです。

・目標とは、契約を取るために何をするか、やるべきことを具体的にしたもののことをいいます。
ということは、目的を達成するためには、いくつもの目標があることになります。
しかしながら、それを明確にしないまま「がんばります」と言う人は少なくありません。
根性論で「がんばります」とだけ言っていても、脳は何をがんばればいいのかわかりません。「
がんばります」は、脳にとっては意味不明な言葉なのです。

頑張ると妙な満足感が出てしまい、それによって得られた成果など見逃しがちになってしますが、
あくまで重要なのは、目的に向けて目標がどれだけ達成されたのかとういう、具体的な成果になります。

頑張ることが目標になってしまうと、いわゆる『無駄な努力』と周りから言われてしまいます。

せっかく頑張るんであれば、その力を正確な方向に使って、
やるべきことやって、しっかりと具体的な成果を出して行きましょう。


自発的な行動でなくては、学習機能は機能しない。

・記憶力を高めるには、「人に言われたから」ではなく
「自分から」覚えようとしなければならないことは言うまでもありません

・好きなこと、感動したこと、主体的に取り組んだこと、心を込めたことは、記憶に深く残せます。
一方、「我慢して勉強している」という状態では、どんなにがんばっても、脳がもっている記憶力は働かないのです。

・「記憶力が悪い」という方は、記憶のプロセスのスタート地点に立ち返ってみる必要があります。
興味をもち、好きになり、おもしろいと思って取り組んでいますか? 人の話を感動して聞いていますか?

会社や学校で他者によって行動をコントロールされていては、学習機能を機能させるのは難しいでしょう。

大事なのは常に『主体的』であること、自分はなぜこのう行動をしていて、結果的に自分はどうなりたいのか?
これを常に意識して行動することが大事だと思います。

この自分がやっているこの『読書』だって同じことです。

この本に書いてあることが全てで、この本の書かれている通りに行動すれば良いと、自分がもし思っていたら、
おそらくこの『読書』による学習効果はほぼ無いと言っていいでしょう。

重要なのは本を読む目的をまずしっかり持つこと、
そして読みながら自分の生活の中で、
どう活用するかを行動レベルで具体的に考えること、
受け身ではなく、自発的に考えることだと自分は考えます。


以上が一部ですが本書を読んで気になったポイントになります。

この他にもたくさんの脳にとって良いクセや、悪いクセについて詳しく書かれています。

自分が考えるには、脳にとって一番いいのは、やはり「報酬」を与えることです。
そして自分に対して『期待』を持たせることです。

そのためには小さな『達成』を繰り返していくこと、
自分にできるんだと『自信』を持たせることです。

ぜひこの脳のクセをうまく掴んで、自己実現に向けて一歩でも前に進み
自分に『自信』と『期待』を持てるようにしましょう。

その『自信』と『期待』が、また自分のエネルギーの源泉になるはずです。


これは毎回書いてます。

これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。

そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。

本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。

本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。


今回読んだ本はコチラ

 

第1章 脳に悪い習慣1-「興味がない」と物事を避けることが多い
第2章 脳に悪い習慣2-「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
第3章 脳に悪い習慣3-言われたことをコツコツやる
第4章 脳に悪い習慣4-常に効率を考えている
第5章 脳に悪い習慣5-やりたくないのに、我慢して勉強する
第6章 脳に悪い習慣6-スポーツや絵などの趣味がない
第7章 脳に悪い習慣7-めったに人をほめない