今回読んだ本はコチラの本になります。
ウォーレン・バーガーさん著書の「Q思考 シンプルな問いで本質をつかむ思考法」
今、AIやビックデータなどテクノロジーによって、人間の仕事が奪われると騒がれていますが
そんなAIやビックデータなどのテクノロジーを使ってもできないことがあります。
それは疑問を持ち、課題を発見することです。
コンピューターは与えられた課題に対して、膨大なデータを使いとてつもない計算力で、その課題解決の答えを導き出したり、
物理的な単純作業であれば人間よりも早いスピードでこなしたり、無給で24時間動き働き続ける事ができます。
しかし、そんなコンピューターでも新たな課題を見つけたり、疑問をもつことはできません。
この疑問を持ち課題を発見する力というのは、現段階で人間でしか出来ない能力なのです。
そしてこの課題発見能力さえできれば、あとはAIやビックデータなどのテクノロジーを使って
瞬時に課題解決が出来るようになります。
つまりこれからの時代は、この課題発見能力というのが、非常に重要な能力になると自分は考えます。
またこの課題発見能力というのは、個人の中にある問題の本質を見抜き改善するというのにも、とても役立つ能力になります。
それでは早速気になったポイントをいくつか紹介します。
アイデアは常に疑問から生まれる
偉大な製品、偉大な企業、そして偉大な産業でさえ、多くの場合、一つの疑問が出発点っとなっていると考えているようだ。
スティーブ・ジョブスやアマゾンのジェフ・ベゾスも、あらゆることに疑問をぶつけて成功の階段を上っていった。
アインシュタインは、コンパスがなぜ北を向いているかを不思議に思った4歳のときから鋭い問いを発し続け、その人生を通じて、好奇心こそが神聖なものと考えていた。
変化を起こすための3つの魔法の質問
私は世の中の人生を左右するような美しい質問をするための、なぜ?もし~だったら?どうすれば?という3つアプローチに気がついた。
美しい質問とは、私たちが物事を受け止める、あるいは考える方法を変えるきっかけとなる野心的だが実践的な質問のことだ。さらにそれは、変化を引き起こす触媒となり得る。
行動に結びつく疑問、目に見える形で確認できる結果変化に結びつくような質問だ。
インターネットの普及により、知識の価値はどんどん失われる
知っていることの大半が変更を迫られ、あるいは廃れてしまう時代にあって、自分は専門家だと自信を持って言えるためには学び続ける人でなければならないのだ。
専門知識は賞味期限が短くなってきており、その価値も少しづつ低下してる。質問と答えを上場株にたとえると、現在のような観光では、質問の値段が上がり、答えの値段が下がっている。
世の中に知識が溢れすぎると、別の興味深い影響が現れる。人がどんどん無知になっていく
もはや知識をいくら蓄積した所で、インターネットには勝てません。それよりも溢れた情報を取捨選択し、いかに編集し、いかに活かしていくか?この能力の方が大切になっていきます。それにはやはりQ思考が必要になってきます。
人間がAIやコンピューターに勝つための切り札
もし答えを保存する能力ではテクノロジーにかなわないのであれば、切り札となるのは、問いを発するというじつに人間的な能力だ。
ワトソン(人工知能)が人間の好奇心や創造性、拡散的思考の技術、想像力、判断力に相当する能力を獲得をしない限り、革新的な思想家が到達できるような独創的で、直感的で、予想もつかない質問をできるようにはならないだろう。
効果的な問いを通して初めて、テクノロジーを保存したすべての答えを十分に検討したり、精査したり、引き出したり、そしてできればその使い方を判断したり、といったことが出来るようになる。
問いを繰り返すことで、不安を受け入れ大胆にチャレンジできる。
成功とは、情熱を失わずに失敗から失敗へと突き進む能力のことである。
情熱をもって失敗するコツ
答えは問うこと。どうしてこのアイデア、あるいはこの試みは失敗したのだろう?この失敗から学んだことを参考にやり直したらどうなるだろう?どうすればうまくいくだろう?誤りを分析するときには、何を間違えたかを考えることに加えて、この失敗の中で上手く言ったことはなにか?を検討すべきだ
問うことは、すればするほど楽になってくる典型的な行為だ。イノベーターは時間とともに知らないものを理解し、様々な問題を解くのが得意になっていく。色々な経験をするうちに、今は暗闇でも最後には光を見出すことができるという自信がついていくからだ。
後ろに下がるとリーンインの考えは矛盾してるが、実際には時折、足を止めて疑問を抱いたり、よく考えたりすると人は、本格的に取り組み、大胆に行動し、機会を捉えることができる。疑問を捉えて後ろに下がると、方向感と目的が明確になり、一歩前に進みやすくなる。
失敗を恐れて一歩踏み出せないことって結構あるのではないでしょうか?そんな時も問いの力を使って、最悪を想定したり、問題の本質シンプルにすることによって、チャレンジのハードルがすごく下がるのではないでしょうか?
以上が自分の気になったポイントになります。
問いというのは、複雑になっているのものをシンプルにし、新たな発見を生み、そして方向性を明確にするものだと自分は思います。
これからの時代を強く生き抜いていく為には、本書を読むことをオススメします。
これは毎回書いてます。
これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。
そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。
本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。
本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。
目次
第1章 「Q」で思考にブレイクスルーを起こす
第2章 子どものように「なぜ」と問い続ける
第3章 「美しい質問」を自分のものにする
第4章 ビジネスに「より美しい質問」を与えよ
第5章 「無知」を耕せ
訳者あとがき
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