全力で『手抜き』をするからこそ、全力で成果を出せる。

今回読んだ本こちらの本になります。

「すごい手抜きー今よりゆるはたらいて、今より評価される30の仕事術」
著者 佐々木 正悟

やらなきゃいけない仕事や勉強など、なかなか腰が重くて始められない。
始めたとしても途中でシンドくなってやめてしまう。
いつも中途半端で時間や締め切りまでに終わらせれない。

そんな人って自分も含めてたくさんいるのではないでしょうか?

実はそこには1つの原因があります。
それはあなたが「完璧主義者」だからです。

完璧にキレイに100%を目指して頑張る。というのは、とても日本人的で素晴らしい思考法と思えますが、
実はこの考え方があたなの仕事を遅れせ、さらには自分の成長の障害となり、
頑張っても頑張っても成果が出ない原因になっています。

世の中で成果を出している人は、常に100%のパフォーマンスを出しているわけではないのです。
努力が不要な所では手を抜き、本当に必要な所で100%の力を出して成果を出しています。
いや普段手を抜いている分、余力で120%の力だって出せます。
そうやって周りとの差をつけ成果を出していくのです。

成果を出す人は、力を入れると所と抜く所、両方に常に意識を集中させ、
F1レーサーのようにどんな曲がりくねった道でも最速で進んでいきます。

本書ではそんな自分のパフォーマンスを、最大限に発揮できるようにすための「手抜き」の方法を学ぶことができます。

それでは早速、本書を読んで気になったポイント一部紹介いたします。


完璧主義の弊害

・ここぞというところで実力を発揮できるという人は、ここぞでないところで巧みに力を抜いる。

・与えられた仕事をなんでも完璧にこなそうとする人は、他の人よりどうしても仕事の進むスピードが遅くなってしまうからです。

・今のようなスピードが求められる時代に、なんでも遅れがちな人が大成功を収めることができるとは、ちょっと思えません。

・仕事でも勉強でもそうですが、一切の手抜きができない人というのは、必死に完璧を目指した挙句、途中で諦めるという傾向があります。

スポーツで全般に言えることですが、常に全身の筋肉に力を入れてしまっては、体がガチガチになってしまって、パフォーマンスが出せないどころがケガに繋がってしまう場合があります。
仕事も勉強も同じで高いパフォーマンスを出すには、抜きどころと出しどころを頭で考えて、自分でコントロールする必要があります。


出来ることだけをやる。

・落合博満元監督が「できることをやる」ということについて、完結に面白いことを言っています。
「周囲が選手にやれないことを期待して、そのうちだんだん選手自身もできると思うようになると、うまくいかなくなる。
できっこない。それを理解できない選手は、プロ野球では生き残れない」

・世の中には、誰かができっこない目的に向かって時間を費やしている間にも、できることだけをコツコツと着実にこなしている人が必ずいます。

・そして、そういう人は成果を出すのが、地味に見えて早いものです。
なぜなら、「できること」しかやっていないからです。

高すぎるハードル掲げてしまって、一歩も前に進まないよりか、
自分の現状を理解し「進める一歩」を毎日していった方が、確実に前に進んでいける。
ここで重要なのは理想の状態の自分ではなく、現実のリアルな自分をしっかりと把握し、そして行動することだ。


「完璧思考」から「習慣化思考」へ変換する。

・「創造的な仕事は習慣の力で生まれるようなモノではない」と思い込んでいる人が多いのですが、
作家や作曲家が「パターン化した習慣の中で創造的な私語をこなしていた」ことはよく聞く話です。

・ヘミングウェイやトロロープといった、かなりの語数を書き連ねた作家は、
毎日書く語数のノルマを定めたり、書いた文字数を毎日数えたりしていました。
つまり、1日最低2時間は机に向かって、そのとき最低でも10000語は書くという、
機械的なやり方で黙々と仕事を前進させたのです。

・習慣化で、安定的に仕事を進めることで、質と量はほぼ担保されるのです。

・私たちは何事においても、繰り返すほど、うまくなるものです。

・毎日同じ分量の仕事を、同じような時間帯に、困難や邪魔にめげずに繰り返しているうちに、仕事のを進めるのが上手になって、しかもスピーディーになります。

頭でイメージした理想の完成をゴールとするのではなく、時間や回数を目標にして完成物の出来や質は無視をする。
まずは「継続」して習慣化することを最優先課題としてやってくのが重要なのだ。
一度習慣化してしまえば、始める前に考える必要もなく、作業に対する腰がものすごく軽なるのを実感できるはずだ。
質や量なんて最初は無視してしまおう。


行動を始める吉日なんてない、とにかくすぐ手につける。

・「仕事では妥協したくない、完璧にしたい」という思いから、なかなか仕事を始める踏ん切りがつかないのです。
言ってみれば「結婚式という障害の大事に取り行うのだから、吉日を選ぶ必要がある」と考えるようなものです。

・仕事とは、できれば習慣的に、調子がよくても悪くても、雨が降って生きても快晴でも、
「とにかく前へ進める人」によって進んでいくものです。

・完璧主義の人というのは、本来の完璧主義定期な価値観とは裏腹に、
期日ギリギリになって、無理やり仕事をこなして、完璧にはほど遠い仕事しかできなくなるのです。

・それは「完璧にできる日」を待っているうちに締め切りが迫ってきて、
ただ時間に追われて仕事をこなすことしかできなくなるせいです。

コーヒーを一杯飲んだら、すこし仮眠取ってから、Twitterをチェックしてから、
テンションが上がるこの音楽を聞いて、今日は疲れたから明日からなどと心の準備をしてる間は一生前に進みません。
心の準備が必要ないくらいに、質も量も無視をして、
とにかく毎日少しずつ続けて『習慣化』するのが、一番の前進になりますしレベルアップにもなります。


海外ドラマを観ながらでもいいから、とにかく仕事を進める。

・フリーランスである彼は、自宅で作業しているのですが、
ほぼ毎日13時から16時あたりで猛烈に集中力とやる気が低下してしまいます。
特に昼食直後が深刻で、昼食から2時間は全く仕事が捗らないとのこと
この調子が下がる時間帯を、フリーランスの彼はどうしたかというと、
「ダラダラとでもよいから、仕事を少しずつすすめること」にしたのです。

・そこで彼は、海外ドラマを観ながら仕事をすることにしたのです。

・この2時間の間で一番最悪な時間の使い方は、そのまま寝てしまうことだったといます。

・仕事は進まないし睡眠リズムが崩れるので、翌日にも響いてしまいます。

・そして同じくらい悪いのは、仕事に一切手をつけずに遊んでしまうことでした。
これだと仕事に復帰するのが難しくなって、結局そのままズルズル言ってしまうパターンに陥ります。

自分も全く同じで、どうにもこうにもやる気が起きない時があります。
本当に横になる以外に何もしたくない。
ただここで止まってしまうと、仕事や勉強が出来る状態に復帰するまで数時間かかります。
そして、そうこうしてるうちに1日の終わりの時間が近づき、自分の効率の悪さに自己嫌悪し
さらにやる気がなくなり、後半を何もしないで終わるという地獄ループ。
フリーランスでケツを叩く人がいなければ尚更のことです。
であれば、やる気がないことを受け止めて、そんなやる気がなくても1ミリでもいいから、
作業を進められる方法を考えるというのは、すごく良いことですね。
やはり一番シンドイのは「最初の一歩」なので、歩みを止めずに作業を続けられれば
そのままの勢いでやり続けられるので、この海外ドラマの方法はやってみます。
海外ドラマではないかもしれませんが、やる気がなくても1ミリでも進める方法を考えて実践します。


完璧主義者は大事なものから順番に犠牲にしている。

・完璧主義な人が真っ先に犠牲にするのは、自分自身の時間なのです。

・自分の時間を犠牲にして、代わりに何を得るのでしょうか?もちろん、仕事の成果を掲げる相手からの評価です。
それは会社の上司であったり、あるいは会社そのものだったするでしょう。

・完璧主義な人というのは、
自分肉親家族親友友達知人他人
の順に犠牲にしていきます。
要するに、いざとなったら頼れる存在ほど、犠牲にするということです。

・それほどまでに会社や上司を愛しているのでしょうか?
仕事人とい呼ばれる人や、完璧主義的な人、職人気質のこだわりを持つ人は、
まるで嫌いな人のことほど大事にしているようなところがあります。

・少なくとも逆にしてみたほうが健全かもしれないと考えてみることが、正しい手抜きへの近道になります。

これは自分も過去に大いに経験があります。
仕事に一生懸命になるとうのは、一見家族の為に頑張ってように見えますが、
結果的に自分の心と体を追い込み、そして家族とも距離ができ
最悪は肉体と精神の崩壊で会社を辞め、家族と離れることになり、
気づいたら何も残らずに、唯一頼れる自分の体も心も言うことが効かなくなってしまうということです。
そうならないためにも上手に手を抜き、優先順位をしっかりと把握し
心身ともに健康でいられる状態を保つのが大事です。


以上が自分が気になった一部のポイントになります。

手を抜くというと、一見何か裏技的なものを想像してしまいますが、
実は手を抜くというのも努力が必要で、楽をするためのものではなく、
効率よく健全に前に進むために必要な能力なのです。

さっきも書きましたが、スポーツで体を動かすのと一緒です。
体を緩めるところはしっかりと緩め、
必要な時に必要な筋肉を動かし、最大のインパクトを引き出す。

サッカーで常に全速力で走り続けてたら、点数を決める大事な時に100%の力で飛び込んだり、シュートを蹴ったりできないですよね?
それと同じで仕事や勉強も、力を出す時と、手を抜く時を見極めて、
必要な時に自分のパフォーマンスを効率よく引き出す。

これが成果や成長をする上でとても重要になってきます。

すごく努力しているのに中々成果がでない、
いつも気持ちはすごく上を向いているのに、
いざ始めると続かないし、中途半端で終わってしまう。
もう頑張りすぎて心も体も疲れた。

そんなあなたにぜひ読んでもらいたい一冊になります。

これは毎回書いてます。

これはあくまで自分から見た本書の視点なので
興味のある方は、実際に読んでみて、自分なりの答えや考えを導き出しましょう。

そして本に書かれててることが、全て事実ではありません。
これはあくまで一つの意見であり、絶対的な意見でもなければ、答えでもありません。
重要なのはここから、自分は何を感じるのか?自分であればどう考え、どう行動するのか?
ここが重要だと思います。

本やそれ以外のことで知識を得る時に危険なのは、
その情報や知識を鵜呑みにすること
思考が停止し、考える力がなくなることです。

本を読む時はそういったことを意識しながら、読むことをオススメします。


今回読んだ本